Shunya Ueta

株式会社メルカリを退職しました - 迷わず行けよ、行けばわかるさ -

表題のとおりですが、2018-02-16 から6年3ヶ月ほど勤務した株式会社メルカリを退職することになりました。

前半3年間は機械学習エンジニア、その後は検索チームに異動して検索エンジニアとして楽しく働いていました。

メルカリは自分の社会人キャリアとして一社目の会社でしたが、得難い経験を積むことができたので、これは一生の財産。間違いない。

機械学習エンジニア時代

自分が入社した 2018年2月は、メルカリでの機械学習エンジニアとしてまだ片手で数えられる規模での入社であり、他のメンバーはシニアレベルだったので、まさに情熱プログラマー一番の下手くそでいよう 状態を地で行っていた。 機械学習チームの拡大に伴い、最初の1年ほどは全員と顔見知り、ご飯食べたこともあるし、普通に喋れるという状態を維持できていたが、2年間ほどで全員の顔は把握できないレベルになり、話したことのないメンバーも普通にいるくらいにはチーム規模が増えた。 また採用も国内だけに絞らずに世界規模で行っていたため、初期は日本語だけで良かったのだが、途中からは英語が必須になっていった。自分はびっくりするくらい当時も(今も)英語能力が低いのだが、とにもかくにも、相手に通じるまで気合で喋り続けていると「英語を喋ることに躊躇がないのは日本人には珍しい武器だよ!」という励ましを尊敬する英語が堪能な日本人の同僚からいただき、日本語人が喋る英語、ジャパングリッシュ(Japanglish)を世界で広めていこうと心のなかで誓っている。

現在の情報が整備された状態に比べると2018年当時はまだ機械学習エンジニアリングという領域は黎明期であり、経験も浅い自分にとってはがむしゃらに業務に取り組みつつ、いろんなアンチパターンを踏んでいったのは良い思い出。MLCTの運営に参加させていただいたのも、それらの経験を積んでいくうちにあれ、この業界の知識ってどんどん公開知にしていったほうがみんな嬉しいし、自分もいろんな事例を知りたいという欲求があったからだ。当時いきなり運営に参加させて活動を復活させたいという要望に快諾してくれて、 chezouさん、tetsuoさん、komiya さんには感謝である。

その後、新しいことに挑戦したいと思い、社内でもとんでもない成果を出していて検索チームへの異動を希望して移動することになった。

検索エンジニア時代

検索エンジニアに転生後感じたのは、検索チーム(複数のサブチームで構成されている)は社内でも最大規模のトラフィックを扱うマイクロサービスであり、前述の機械学習チームと比べると文化も全く違い学びの連続であり、社内でも所属するチームによってここまで文化が異なるものなのかと衝撃を受けた。 自分は結果的に検索結果の関連性改善業務はそんなに多くはかかわらなかったが、主にバックエンド業務でDevOpsの改善、問い合わせ対応、新機能開発などをこなして、開発の楽しさ、そして大規模・歴史のあるサービスの改修の困難さなどを体験できた。 特に最後に所属していたサブチームでは、同僚全員が自分より遥かにデキる人たちで埋め尽くされており、日々一番の下手くそでいようを味わいつつ働いていた。 検索領域は、これからのキャリアの軸にしておきたいと思えたのはこのチーム異動のおかげである。

部活で広がる人の輪

社内で部活制度が推奨されており、活発にみんなが共通の趣味を題材に部活動が行われている。その中でも自分は、言語交換クラブとクッキングクラブで楽しんでいた。 言語交換クラブは、教えられる言語、学びたい言語を基に言語交換ビデオチャットを行うクラブで自分が立ち上げた。自分の特性として、色んな人と知り合って話すのが好きなんだが、それを言語学習しつつ実現できる夢のような場所だ。実際この部活を起点に両手両足を使っても足りないくらいには知り合いが増えた。嬉しい。 またクッキングクラブでは、多種多様な人たちがあつまる社内だからこそ、自分がタコス作ったよ、カルニタス作ったよ、ビリヤニ作ったぜという投稿に対して、これは本場でいうとちょっと違う、この組み合わせが美味しいから試してみてほしいとおもしろ情報がその国出身の同僚から集まるのは良い体験だった。料理が趣味になった自分にとって福利厚生度が高い…

最後に

この6年3ヶ月で自分の中で学んだ最も大きな学びは、職務内容も大事だが、それ以上に気持ちいい同僚・上司と働くのも実は満足度に直結していることだった。それを通じて、自分も腐らずに気持ちいい人間として生きていこうという気持ちを強く持つようになった。何歳まで働くかはわからないが、30歳前半でこの体験ができたのは、ありがたいお話でしかない。

現在は有給消化中で 2024-07-16 から次の会社で機械学習エンジニアとして働きます。もしどこの会社で働くか気になる方(知り合いを仮定しています)がいれば、近況報告がてら、ページ下部のおたよりリンクからおたより送る or SNSでメッセージ送ってもらえれば、ビデオチャットでぜひお話しましょう。

今は、有給消化ですが、機械学習エンジニアリング関係の最新情報に追いついたり、バックエンド開発の教養をつけるために積読していた本を気ままに読んでいます。以下の三冊は読み切りたい。

検索領域は自分にとって Just for fun 領域(ただ、それが楽しかったから) なので、機会があればまた戻ってきたいなと思います。なので、 #検索エンジンOSS勉強会 も継続開催です。こういう人生の波も見越して、超省エネで運営できる形態にしておいて良かった、やるな自分。

では、社会人になって初めての転職でドキドキしていますが、自分が好きなアントニオ猪木の名言を持って締めくくる

この道を行けばどうなるものか。 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。 踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。 迷わず行けよ、行けばわかるさ。 by アントニオ猪木

最後に、例のリストです。

ほしいものリスト

転職祝ってくれる方、募集中!

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