MUM: A new AI milestone for understanding informationという検索技術が2021年5月にGoogle から発表された。

Rethinking Search: Making Domain Experts out of Dilettantes – Google Research という論文も合わせて公開され、ざっと眺めて当時は衝撃をうけたことを思い出した。 特に2021年当時は、機械学習エンジニアから検索エンジニアに職種を変えた後1だったので、なおさら衝撃だった。

当初この記事と論文を見て、自分の印象は

「理想論としては想像可能だが、実現可能性はどうなの?」

とまさに玄人志向素人実行2の思考に陥っていた。

が、2023年5月現在、ChatGPTの出現によって、Google検索よりも先駆け、Bing はチャット形式の検索エンジン Big AI がリリースされ常に改善され続けている。 また、昨日のGoogle I/O 2023では、Google もBardのウェイトリストを撤廃し180カ国(日本向けもついにリリース!!)で利用可能になった。

たった2年で、検索技術が夢だと思っていた技術が全人類が使えるようになっている。 これぞ、まさにブラック・スワン3だ。

この記事を書いた経緯として、Google I/O 2023 で Bard が日本国内でも使えるようになり、ふと昔衝撃を受けた論文があったなと思い当時のログを見返すとMUMを発見して、感慨深くなったので書きました。

Footnotes

  1. 機械学習運用の奥深さと困難さを体感した後にGoogleの検索のトラフィック規模で運用とかそもそも可能なの? とか思ったりしていた。 機械学習エンジニアから検索エンジニアに転生

  2. 自分が大好きな書籍の 素人発想、玄人実行のアンチパターン

  3. 不確実性 ブラック・スワン